麦の研修会
2011年05月01日
去る3月11日の未曾有の超巨大地震による東日本大震災より、早や50日あまり、
地震、津波、原発事故により被災されお亡くなりになられた方々のご冥福をお祈り申し上げますとともに、被災されました方々へ心よりお見舞い申し上げます。
皆様方の一日も早いご復興をお祈り申し上げます。
今回の大震災による被害は想像を絶するもので、
被災された方々のご心労を思うと心が痛くなります。
他人事とは思えません。
私どもも今回の大震災のように広域災害ではありませんでしたが、12年前、台風18号上陸により弊社の地元不知火町松合地区は、高潮被害を受けました。
近隣で、12名の方々の尊い命が奪われるという悲しい惨事でした。
台風の勢力が強力であった上に、満潮のタイミングが重なり、海水が堤防を越え、工場内に浸水してきたのです。
工場は、深さ2m位、海水による被害を受け、原料、製品もラインも海水(塩水)と汚泥によりめちゃめちゃで、工場内の変わり果てた惨状に茫然としました。
「一晩で、こんなにも変わるのか」と、前日の工場の整然とした様子とは別世界。
自然の猛威のすさまじさを思い知らされました。
その時、私は、社長就任9か月目。
それからの数か月間、社長業初心者マークの私は、皆様方の暖かいご協力・ご支援に支えられ、社員一丸の結束をもって数日間の停電の中、1秒、1分、1時間、1日と無我夢中で会社の復興にあたりました。
励ましのお言葉、お見舞いの金品、ボランティアの労働奉仕、有り難いお気持ちをたくさんたくさんいただきました。
12年という、歳月が流れましたが、この時のご厚情は生涯わすれられるものではありません。本当にありがとうございました。心より感謝申し上げます。
そして今、私どもが、東日本大震災にとってできることは何かと問えば、
『真心へのご恩返し』をするときです。
グループ企業の東洋テクノ(株)を含め、両社の社員さん・パートさんも皆、『ご恩返し』の意識を共有しています。
微力ですが、地元新聞社さん、生協さん、組合さんへ義援金等を、弊社のフリーズドライ味噌汁、お醤油、お味噌、甘夏ミカン(自家農園生産物)等を被災地へ送らせていただいています。
私どものできることは限られていますが、今後もできる限り、息の長い支援を続けさせていただきたいと考えています。
12年前の被災時、色々な方々から、ご支援をいただきまして、私どもの今日があります。
被災地の皆様に一日も早く心休まる日がきますようにと祈らずにはいられません。
一昨日は、弊社の麦の契約生産者の方々と麦畑に出向き、研修会を行いました。
今年は、購入しました裸麦の種子が古かったらしく、当初発芽しないというトラブルに見舞われ、再度植え直し等をして、時期が遅れ、とても心配しましたが、
「地力」の強いところでは、素晴らしい麦ができていました。
やはり農業は「地力」ですかね?(日頃の土づくりと立地)
除草等、農薬に頼らないので、カラスノエンドウなどの草を手作業でとっていただき収穫の日を待ちます。
このまま天候が順調に推移し、素晴らしい麦の収穫ができますことを祈っています。
夜は参加者10名の懇親会で、バーベキューを楽しみ、色々な意見交換をしました。
生産者の皆様の「農に対する熱い思い」に本当に頭が下がります。
これからもよろしくお願いします。
皆様の努力の結晶の麦を使って美味しい味噌・醤油をつくるのが、我々の仕事です。
本年の麦の豊作を祈らずにおられません。