「医食同源」とは病気を治癒するのも(医)、毎日の食事をするのも(食)、
共に人間の健康を保ち生命を養うものでその源は同じであるという意味です。
食こそが健康維持に重要で、選んで食べることが大切。
私たち松合食品は、日本が誇る伝統調味料である味噌・醤油・酢は、
毎日の食事に使われるものだからこそ、こだわって選んでほしいと考えます。
美味しい味噌・醤油・酢があればそれだけで十分。
体に安心なだけでなく、味わいも深く料理を美味しくひきたててくれるのです。
味噌、醤油は、発酵過程において、原料である大豆、麦、米が持つ栄養以外に多くの体内調節機能成分を獲得します。日本人古来の健康、文化を支えてきたものとして再評価され、海外でも認められつつあります。
しかし、その原料となる大豆は国内味噌生産の90%を輸入に頼っています。(2010年食品産業新聞社推計)私たちは、この伝統的な味噌、醤油の品質、安全性と国内生産の維持を守るため、熊本県産、九州産の原料にこだわり続けています。
味噌
私たちは「一日一杯 具だくさんのみそ汁は健康の源」をモットーに、社員とその家族から味噌による健康増進に努めています。
それほどこの身近な食品には、古来より日本人の健康を支えてきた力があるのです。
味噌に関する健康効果の報告は数多くあり、近年特に注目すべき研究は、味噌にガン抑制効果があることです。国立ガンセンター研究所の発表によると、みそ汁の胃がん、肝硬変、胃潰瘍、虚血性心疾患への効果報告があります。
また、厚生労働省は大豆や味噌に含まれるイソフラボンにより、乳がんを抑制する結果を発表しています。さらには、広島大学原爆放射線医科学研究所の渡辺敦光名誉教授のグループからは、味噌が熟成する際に発生する褐色色素「メラノイジン」の抗酸化作用により、放射線の影響を抑制するという研究報告があります。
また、味噌を作る工程から利用される麹菌、酵母、乳酸菌も、私たちの腸内環境を改善するのに効果的です。腸内環境が良くなると、免疫機能が高まると言われています。これらを効果的に利用するためには、生味噌であることが大事で、またその加熱の際は60度以下に抑えることです。
このように私たちの健康を支えてくれる味噌と、食物繊維やミネラル豊富な海のもの山のものの具材を入れて美味しくいただける「具だくさんのみそ汁」が、いかに健康維持につながるかおわかりでしょう。
近年では洋食化が進んでいますが、味噌は伝統的な和食だけにとどまらず、洋食への活用も大いに期待でき、これからも私たちの食生活や健康維持に大きく貢献していくものとして提案していきたいと思います。
醤油
日本料理に欠かせない醤油。
味噌で紹介した「メラノイジン」は、醤油の黒い色の成分でもあり、この抗酸化作用により、肉や魚の生臭みの除去や殺菌作用に加え美味しくする効果があります。抗酸化作用の体内調節機能の働きは味噌で記述した通りです。また、その香りは300種類の花や果物、コーヒーやお酒などの香り成分を含んでいると言われ、さまざまな料理やデザートにもマッチして、食欲を増進してくれます。
一回に食す量としては、ほんのわずかですので、健康効果を大きく謳うものでもありませんが、その香り、味わいは料理の味の決め手となり、ポン酢、つゆ、焼肉のたれ、ソースなどにも展開されまさに万能調味料ともいえるでしょう。
私たちの食生活にはなくてならない存在です。だからこそ、私たちは原料にこだわった製品を皆さまへお届けしたいと考えています。
酢
酢は調味料やドリンク、保存食への利用のほか、最近ではお掃除に利用する方法なども紹介されるほど用途の広いものです。
酢の健康効果は比較的昔から知られており、酸味による食欲増進から、カルシウム吸収への効果、殺菌効果など、他にも数々の健康効果が知られていますが、その中でも抗酸化力は重要な働きの一つです。酢は体の中でクエン酸に変化し、体内維持のメカニズム「クエン酸サイクル」に働きかけ、疲労回復、筋肉疲労除去を行います。
ストレスや食事などで酸性に傾きやすい現代人の体内を弱アルカリ性に戻す効果もあります。酢が疲れたときに効くというのはこのためです。
また、大手酢メーカーの研究によると、お酢を毎日大さじ1杯~2杯程度摂取するだけで、内臓脂肪減少、血圧低下の効果があること、食事と一緒に摂ることで、血糖値上昇を抑制するなど、メタボ対策に効果があることが臨床試験で検証されています。
味噌、醤油とともに、毎日継続して利用したい食品です。